鷹狩りの訓練

東北に伝わるクマタカを操る狩りは、冬の雪山が舞台となる。

木々が雪で覆われれば道がないところも歩けるし、獲物は逃げ場を失うからだ。

獲物はおもにウサギだが、
最大級の猛禽であるクマタカは、ときにはキツネやタヌキにも襲いかかり、
強靭な足と鋭い爪で獲物を窒息させる。





鷹の訓練は毎年秋が深まったころに始まる。
一緒に暮らしていても、毎年繰り返さねばならない。

まず暗闇のなかで腕にとまることを教え、
できるようになると1本のろうそくを立てて
飼い主を確認させ、
夜明けの薄明かりに慣らし、
昼の光の中へと連れ出していく。

やがて信頼が深まると
呼び声ひとつで腕にもどるように訓練し、
ようやく獲物に飛びかかることを覚えさせるのだ。




いま、東北で受け継がれてきた生業としての鷹狩りは
消え行こうとしている。

もはやウサギなどの獲物が
日々の糧となる時代ではないのかもしれない。
クマタカで実猟ができる鷹匠は、 松原英俊ひとりとなった。




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