生きものたち(1)

わたしの家にはタカとワシ以外にも動物がいます。



まず、犬の「さくら」です。
3歳のメスで、シバとなにかの雑種だと思います。
だれにでも愛想がよくて番犬としては役に立ちませんが、
飼っているウサギには凶暴です。
猟犬として用いられてきたシバの面目でしょうか。


つぎに、名前のない白黒まだらのオス猫です。
飼っているというよりも、わが家にかってに寝泊まりしている野良猫といったほうが正しく、
ひと月ぐらい姿を見せないこともあります。
したがって家族とまではいえないのですが、
タカやワシに襲われないことをいつも祈っています。
警戒心がすごく強いので、だいじょうぶだとは思いますが。

それと、タカもワシも完全な肉食動物ですから、
かれらのためにニワトリやウサギを飼っています。



さらに、ヘビやカエルがいることもあります。

わたしはしょっちゅう山に行っては、
山菜を採ったり、タカとワシのために小動物を捕まえたりしていますが、
先日もヘビを捕まえて“デルスウ”のエサにしたところです。



ヘビといえばこんなことがありました。
中学校1年生のときに、山で捕まえた大きなアオダイショウを、
2階の自分の部屋でダンボール箱に入れてひそかに飼っていたことがあります。

ところがある日、わたしが留守の間に、
そのアオダイショウがダンボールのすき間から這い出して、
階段をおりて風呂場に入っていったのです。

運の悪いことに、そのとき祖母がたまたま風呂に入っていて、
ちょうど上がろうとしていました。

祖母は目があまり良くないうえに、脱衣場も暗かったので、
アオダイショウを腰ひもだと思ってつかんでしまったのです。

それでも、祖母も気が強いもので、裸でひっくりかえったりはしなかったそうです。

わたしが家に帰ってみると大騒ぎになっていて、
ずいぶん叱られたのを思い出します。

かわいがっていたアオダイショウは、飼い続けることはもちろん許されず、
泣く泣く自然に帰してやりました。


2001年7月20日
松原英俊

コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。